黒い日々

無駄のない日々を目指しています。

拾う人

私は大掛かりな手放す作業はしたことがありません。

どちらかと言うと、独身時代から物は少ない方だったと思います。


結婚する時には、主人の営業車に本棚や食器、衣服、本などを積んで引っ越しをしました。


実家にはまだ少し私物が残っていますが、帰省した時に少しずつ処分しています。

母が、まだ使えるし、綺麗だから子供に取っておけば?と言ってくる物もあります。


思えば、昔から雑貨を飾ったり、収納家具などが苦手でした。

たいして物がないし、飾り気がないので、母が私の部屋に小物を置いたり、収納家具を買ってきたり、タンスや机を買い換えたりしていました。


母は買い物が好きでした。


でも決して華美ではなく、真面目なのです。

労働で得たお金で買える範囲でご褒美を買い、貯金もしていました。


実家はいつもすっきりとして、掃除の手も行き届いた、居心地の良い場所です。


そういう環境で育ったので、主人の実家に初めて遊びに行った時には驚きました。


コンセントにはホコリのつららが長く伸びていて、掃除機がないというのです。

全ての部屋にはカーペットが敷かれていました。


全体的に家はくすんでいて、ホコリとタバコの匂いで充満していました。


育った環境が大事だと分かったのは結婚してからです。


主人は物持ちで、捨てない人で、掃除が下手な人です。

今の家に引っ越ししてきた時、大きい押入れいっぱいに洋服がありました。奥行きのあるクリアケース12個が主人の物でした。

それに加えて、アウターやスーツ、ネクタイなどが2つあるハンガーラックにぎゅうぎゅうに掛けてありました。


思い出の写真など、何百枚も写真ホルダーに入れてあります。


小物の収納ボックスには、空のブランドの箱が収納されていました。


私は何となく、ナチュラルな感じの部屋がいいなと思っていたのに、主人は、独身時代の自分の部屋をそのまま再現したのです。


2人で過ごす部屋には、ガラステーブルに主人の香水、アクセサリーやサングラスが飾られ、私の物は置くことが出来ませんでした。


もう1つある部屋は寝室にしています。その部屋の押入れ上段に布団をしまい、下段が私のスペースでした。クリアケース6段と、小さいクリアケース3段に私の服や小物を入れました。


そうそう、小さなチェストも実家から持ってきました。


本棚として持ってきた棚は食器棚になり、本は無印の組み立ての棚に並べ、入らないものはダンボールにしまい込みました。


全て7年前の話です。


私の服はクリアケース3段になりました。あとはカバンや一足あるパンプス、長靴などがクリアケースに入っています。


主人の物はまだ多く感じますが、ハンガーラックは一つになり、クリアケースは7段になりました。


時々、ふと手放すものができ、主人に伝えると、


じゃあ、キャンプで使うよ。


と言って拾います。

この夏、主人はキャンプ用品を買い込みました。

大きなテント、小さなテント、タープ、5人分の寝袋、ダッチオーブン


私はキャンプは嫌いです。

行きたくありません。

と、はっきり言いました。


もう新婚の時のような我慢はしないのです。

からだに悪いのです。


主人が物を増やした分、私は自分の数少ない物を手放します。


何事もバランスが大事なのです。